こんにちは、キジくんケンケンブログのキジけんです、ケンケン。
新明解国語辞典第八版(2020年)は見出し語として「令和」という元号が載っていません。
「令和」がないのは、令和に改元されて間もないからでしょうか。
実はそうでもないのです。
「令和」・「平成」・「昭和」、いずれもありません1。
一方、明鏡国語辞典第三版(2021年)には、「令和」・「平成」・「昭和」、いずれもあります。
他方、「昭和の日」という見出し語は、新明解国語辞典第八版・明鏡国語辞典第三版、いずれにもあります。
「令和」という元号は新明解国語辞典第八版には存在しないのかというと、それも違います2。
見出し語ではありませんが、「字音語の造語成分」という四角い枠のなかの「令」(れい)の説明として、次のように書かれています。
[令][二] 元号「令和」の略。⇒明・大・昭・平
(新明解国語辞典第八版。「字音語の造語成分」れい。[一]は省略)
「令は令和の略ですよ」という説明はしていますが、「令和」自体の説明はしない、というやり方です。
おそらくですが、固有名詞を見出し語に採用しないという方針に則っているようです3。
以上です、ケンケン。
註釈