ことば

新明解に見る「おばさん」の運用

こんにちは、キジくんケンケンブログのキジけんです、ケンケン。

今日は、辞書に載っている「おばさん(小母さん)」という言葉について書きます1

明鏡めいきょう 国語辞典(第三版)の「おばさん(小母さん)」を見ても、何もおもしろいことは書いてありません。

おば-さん【<小母>さん】[名] 他人である中年の女性を呼ぶ語。↔小父おじさん

(明鏡国語辞典第三版。歴史的仮名遣いは省略)

まあ、辞書にありがちなつまらない解説ですね。

そこは新明解の本領です。新明解国語辞典第八版は、小母さんの意味を解説したあと、こう続けます。

[運用] もう若くはないという、相手に対する皮肉や自嘲ジチョウを込めて用いることもある。例、「二十ハタチ過ぎるともうおばさんよ/おばさん趣味の洋服」

(新明解国語辞典第八版「小母さん」より。)

ここで注目すべきは「二十過ぎると」だと思います。

ハタチですよ、ハタチ。

三十や四十じゃないのですよ。

気持ちいいこと、この上ないです。

「女の一生 もうバアさん」というダジャレを思い出します。

それとも、「四十過ぎると」と書くとあまりにリアル過ぎたので、ハタチにしたのでしょうか。

以上です、ケンケン。

註釈
  1. 親族関係を有する「叔母さん・伯母さん」とは違って、他人の中年の女性を呼ぶ語です。[]

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