ことば

返信ハガキの「行」消し問題

ハガキの絵

こんにちは、キジくんケンケンブログのキジけんです、ケンケン。

世間では、

返信ハガキで初めから返信先が記載されていて、「行」が書かれている場合、「行」を「様」または「御中」に書き換える、

ということがマナーだとされているようだ。

本稿では、「『行』を「様」または「御中」に書き換える」という行為を、
「『行』を消す」という行為と、
「「様」または「御中」を書き足す」という行為に分け、
「『行』を消す」という行為について述べるものである。

従って、以下で、「「様」または「御中」を書き足す」という行為について論じるものではない。

「「行」を消す」とは、「「行」という文字を線で消す」ことを意味する1

本稿の結論

「行」を消さないほうがよい。
「行」を消す人がいても、許容する。

「行」を消さないほうがよい理由

主たる理由が2つ、副の理由が1つある。

主たる理由その1 「行」は間違えではない

返信ハガキの行き先(宛先)を意味するので、間違っているわけではない。

主たる理由その2 単純に無駄である

「行」を消すことは、時間と労力の無駄である。

副の理由 名前の一部の可能性がある

宛名に付いている「行」が、「博行」「泰行」「○○銀行」のように、名前や組織名の一部である可能性がある。
これは状況によりわかるだろうと言われればそうかもしれない。
しかし、「○○博」だと思っていた人が「○○博行」である可能性もあるので、安全のため、消さないでおく。

「行」を消す人のことをどう見ればよいか

「行」を消すことがマナーだと信じている人にとっては、「それはそうするものだ」と信じているだけなので、僕としては別にそれを否定したりはしない。
しかし、マナーだと思うともやもやする。
敢えて言うなら、「行」を消すかどうかは趣味の問題だと思えばよい。

結論

よく考えると「「様」または「御中」を書き足す」という行為のほうが重要であり、「行」を消すかどうかはほとんどどうでもよいはずである。

以上です、ケンケン。

註釈
  1. 従って、例えばExcelで「ぎょうを消す」というのとは全く異なる。[]

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