ことば

「副反応」という言葉

こんにちは、キジくんケンケンブログのキジけんです、ケンケン。

「ワクチンの副反応」という言い方がありますが、「副反応」という言葉は辞書に載っているのでしょうか。

手元の辞書(13冊)を見てみました。

ここでは、次のいずれかに該当する場合、「載っている」ということにします。
・「副反応」が独立見出し(親見出し相当)として立項されている。
・「反応」の子見出しとして立項されている。
・「副」の子見出しとして立項されている。
・「反応」の用例として存在する。
・「副」の用例として存在する。

結果

手元の辞書で確認した結果、「副反応」が載っているのは、「三省堂国語辞典」(第七版)のみでした。

「副反応」が載っていない辞書

「副反応」が載っていない辞書は次の通りです。

新解国語辞典第二版(小学館。1999年1月1日)
新選国語辞典第九版ワイド版二色刷(小学館。2011年1月31日)
旺文社国語辞典第十一版(旺文社。2013年10月13日)
集英社国語辞典第3版(2012年12月19日)
現代国語例解辞典第五版(小学館。2016年11月20日)
学研現代新国語辞典改訂第六版(学研プラス。2017年12月19日)
広辞苑第七版(岩波書店。2018年1月12日)
岩波国語辞典第八版(岩波書店。2019年11月22日)
三省堂現代新国語辞典第六版(三省堂。2019年1月10日)
新明解国語辞典第八版(三省堂。2020年11月20日)
明鏡国語辞典第三版(大修館書店。2021年1月1日)
例解新国語辞典第十版(三省堂。2021年2月10日)

辞書の年月日は、その版の発行年月日(年は西暦)です。複数の刷があるものも、第一刷の年月日にのっとるものとします。また、引用の際、見やすくするために改行を入れたり、漢数字を算用数字に変えたり、細かい記号や歴史的仮名遣いを省略したり、文字装飾等したりすることもあります。

尚、「副反応」が載っていないのは「副」と「反応」から成る語だから、わざわざ載せるほどでもないからではないか、とも考えました。

そこで、上記すべての辞書で「副作用」が載っていないか確認しました。
その結果、上記すべての辞書で「副作用」は独立見出しとして立項されていました。

「副反応」が載っている辞書

「副反応」が載っている辞書は次の1冊です。
三省堂国語辞典第七版(三省堂。2014年1月10日)

この辞書では、独立見出しとして、「副反応」が立項されています。

三省堂国語辞典は、他の辞書が取り入れない言葉でも積極的に取り入れようという考えがあるようです。

ふく はんのう[副反応](名)〔医〕薬やワクチンを使ったときに起こる、正常でない反応。例、発熱。⇒:副作用。

(三省堂国語辞典第七版)

「⇒:」という記号は、「参考に見よ」という意味です。

それで、「副作用」も参考にしてみました。

ふく さよう[副作用](名)〔医〕薬やワクチンを使ったときに起こる、目的に あわない悪い作用。〔ワクチンの場合、正式には「副反応」と言う〕「薬の―」

(三省堂国語辞典第七版)

「副作用」では、「副反応」と異なり、「目的に あわない悪い」という表現が使われていることが注目されます。

ではなぜ、ワクチンの場合は、副作用と言わず、副反応という別の言葉を使うのでしょうか。

僕にはわかりません。おそらくですが、「副作用」という言葉は印象がよくないので、ワクチンの場合は「あっても仕方ない」という意図で別の言葉を使っているのではないかと推測します。

以上です、ケンケン。

 

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