ことば

なんとなくよくわからない新型コロナの「株」

コロナ変異株

こんにちは、キジくんケンケンブログのキジけんです、ケンケン。

最近コロナ関係のニュースが多いですが、そこでは、「デルタ株」や「ラムダ株」という言葉が使われます。しばらく前であれば、「インド株」や「イギリス株」という、地名を使った表現もよく使われていました。

「株」とは何でしょうか。

日本感染症学会のホームページでは、
・同じウイルスの複製バリエーションの場合は、「変異株」と呼ぶ。
・極まれに近縁の生物種の間で多くの遺伝子の交換(組み換え)が起きると、2つの生物種の特徴を併せ持った新しい生物種が誕生することがあり、その場合には変異“種”と呼称します。
という説明をしています。

どうも、「株」というものは、同じ種内の遺伝情報が一部変化したバリエーションであるということのようです。

そもそもウイルスを生物と呼ぶのかとか、ウイルスの「種」とは何かという問題はあると思いますが、きっとそれを調べ出すと大変なことになると思うので、やめておきます。

ここで話題にしたいのは、「デルタ株」や「ラムダ株」という、ウイルスの「株」という言葉が、一般的に使われる(専門家以外が目にする)表現なのかなということです。

おそらく一般的に使われるようになったのは、ごく最近のことではないかと思います。

僕は自分が持っている国語辞典(10冊)1を調べてみることにしました。

感染症のウイルスの「株」(であると思われるもの)について触れているのは「三省堂国語辞典第七版」「新明解国語辞典第八版」「広辞苑第七版」の3冊でした(少数派ということになります)。
しかも、それも「遺伝情報が一部変化したバリエーション」というような説明ではなく、なんとなくよくわからない説明になっています。

かぶ[株] [一](名)・・・⑥〔医〕純粋培養(ジュンスイバイヨウ)された細菌(サイキン)・ウイルス・ワクチンなどの、それがふえる、もとのもの。「ワクチン―」

(三省堂国語辞典第七版)

「ふえる、もとのもの」と言われても、正直、よくわかりません。

かぶ【株】[一] 一 A ・・・ B 培養の履歴が同じ系統に属する菌類などの集まり。「乳酸菌の新しい―/変異―」

(新明解国語辞典第八版。アクセント記号は省略)

 

かぶ【株】・・・⑨微生物や細胞を培養したもの。
(広辞苑第七版)

こういう説明は、「遺伝情報が一部変化したバリエーション」とはかなり違うのではないかという気もします。

上記の辞書の説明では、あくまでも実験室内にあるものという印象ですが、「デルタ株」や「ラムダ株」というものは市中にあるものという印象です。

感染症の専門家以外、「変異株」なんていう言葉を知らないのはしかたないことだったと思います。

いずれにしても、「デルタ株」や「ラムダ株」という、ウイルスの「株」という言葉は、一般人にはかなり新しい用語だと思います。

以上です、ケンケン。

註釈
  1. 現代国語例解辞典第五版、岩波国語辞典第八版、旺文社国語辞典第十一版、新解国語辞典第二版、明鏡国語辞典第三版、学研現代新国語辞典改訂第六版、集英社国語辞典第3版、新明解国語辞典第八版、三省堂国語辞典第七版、広辞苑第七版[]

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