こんにちは、キジくんケンケンブログのキジけんです、ケンケン。
体(からだ)という字は、旧字体が「體」です。
だいたい、新字体と旧字体1は似ているのが普通です。
似ているというのは語弊がありますが、新字体は、元の字体の一部を採ったのか、あるいは一部を簡略化・省略している、というのが普通です2。
例えば、「医」は「醫」の左上の部分を採ったのだし、「気」は「氣」の米を「メ」に置き換えたわけだし、「圧」は「壓」の真ん中(日月犬)を略したものと言えます。
しかし、「体」が「體」から出てくる、というのは少し変な感じがします。
『上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版』での説明は次の通りです。
【体】 《中略》 太くて恰好が悪いさま。粗笨の笨と同じ。近世中国で體の略字に使われた。體→骵→躰→体となったもの。
他の漢字辞典では「體」と「体」の関係について見たことなかったので、これは勉強になりました。
ただ僕は、3分の1くらいは、本当にそうかなあという思いもあります。
骨を身に変えるのは、意味の上からも形(横棒が並んでいる。)の上からもなんとなくわかりますが、豊を本にするのはどうかなあと感じます。
憶測ですが、たまたま「体」という活字が余っていたから使ったのではないかという感じもしないでもないです。
ところで、こういう疑問を持つのは僕だけではないようです。「漢字文化資料館」というサイトで
漢和辞典を調べると「体」の旧字体は「體」だと載っていますが、どうしてこんなに違う字体が新字体になったのですか?
このように疑問と回答が既に書いてあります。
それによると、「體→軆→躰→体」という流れだそうです。
以上です、ケンケン。
註釈