ことば

明鏡国語辞典(@_@)ゞクイッ の「眼鏡クイッ感」の正体

こんにちは、キジくんケンケンブログのキジけんです、ケンケン。

今日は、明鏡めいきょう 国語辞典 (@_@)ゞクイッ について、考察します。

僕は、明鏡国語辞典 (@_@)ゞクイッ のことを、眼鏡がんきょう 国語辞典 (@_@)ゞクイッ と呼んでいます。誰からお願いされたことでもなく、「勝手に」です。

ちなみに、本稿で「明鏡国語辞典 (@_@)ゞクイッ」という感じで  (@_@)ゞクイッ という顔文字を付けているのは、誰からお願いされたことでもなく、僕が「勝手に」やっていることです。

--本稿の目的--

明鏡国語辞典(@_@)ゞクイッ は、なぜ 眼鏡めがねクイッ という雰囲気がするのかを解説します。

明鏡国語辞典(@_@)ゞクイッ の紹介

明鏡国語辞典(@_@)ゞクイッ は、大修館書店という会社が出している国語辞典です。

僕が持っているのは第三版(2021年1月1日第一刷発行)です。

編者は、言語学者の北原きたはら保雄やすおさんという方です。「問題な日本語」という本が有名です。

もう一度書きますが、明鏡国語辞典(@_@)ゞクイッ には、正式には (@_@)ゞクイッ という顔文字は付いておりません。

明鏡国語辞典(@_@)ゞクイッ の「眼鏡クイッ感」の正体

教えたがり屋です

基本的に辞書というのは、素直でお行儀がいいです。

もちろん新明解国語辞典のような、少し世の中を斜めに見ている皮肉屋も中にはいますが、一般的に辞書は「これってなあに」と訊くと「こういう意味です」と答え、「これって漢字でどう書くの?」と訊くと「こう書きます」と素直に答える辞書が多いと思います。

明鏡国語辞典(@_@)ゞクイッ は、この表現は誤っているとか本当はこう表現すべきだと、どんどん言ってきます。

例えば、「古式」(こしき)という項目では「使い方」として、次のように書いています。

「古式ゆかしい」は、近年「古式豊か」とも言うが、本来は誤り。

(明鏡国語辞典第三版「古式」 使い方)

こちらが「”古式豊か” という表現は正しいですか?」と訊きもしないのに、先回りして「・・・本来は誤りです (@_@)ゞクイッ」とやってきます

研究家でありアピールしたがり屋です

これは「教えたがり屋」ということと軌を一にするとも言えます。

「努力している」ということに加え、「不利・逆境にあるにもかかわらず」というニュアンスがある。
「○強豪チームにリードされる中、けなげにボールを追う」
「×逆転に成功し勢いづいたチームが、けなげにボールを追っている」

(明鏡国語辞典第三版 「[ことば探求]「けなげ」の使い方」より。赤字は原文通り)

明鏡国語辞典(@_@)ゞクイッ がいろいろと言葉を研究しているのは結構なことですが、「・・・というニュアンスがある。これ大事だよ  (@_@)ゞクイッ」と言ってきます。

しかし、こちらとしてはそんなこと考えもしていないから、何かピンと来ないのです。

このほうが品格が高いとかいろいろアドバイスしてきます

明鏡国語辞典(@_@)ゞクイッ は、「この言葉のほうが品格がいいから、こういう表現のほうがいいよ  (@_@)ゞクイッ」と言ってきます。

例えば、
無理やり」と表現するよりも「否応いやおうなしに」「否でもおうでも」「有無うむを言わせず」「いて」のほうが品格がいいから改まった場面で使えます (@_@)ゞクイッ とか、
飲み会」と言うより「うたげ」「宴会」「宴席」「会食」「酒宴」のほうが改まった場合はふさわしいですよ (@_@)ゞクイッ
てな感じでいろいろとアドバイスしてきます。

そのとき僕は、「ハイハイ、わかりました。アドバイスありがとうございます」と答えてあげているのです。しかし、言葉にはそれぞれニュアンスがあって、簡単に取り換えることができないのも事実だと思います。

社会派であり、意識高い系です

差別語に敏感です

視覚障害と文字の読み書きを結びつけた差別的な語。現在は「非識字ひしきじ」を使う。

(明鏡国語辞典第三版 「文盲」より)

僕が持っている他の五冊1のいずれの国語辞典も、「文盲」を「差別的」であると言っている辞典はありませんでした2

現代社会の言葉をたくさん収めています

認知症サポーター」「社会人基礎力」「認定こども園」「食品ロス」など、現代社会に関係する言葉をたくさん集めています。きちんと見出し語として、明鏡国語辞典 (@_@)ゞクイッ の中に存在します。

これらの言葉は、普通の感覚だと、「これって国語辞典に収める言葉なの?」と思うような言葉です。しかし、明鏡国語辞典 (@_@)ゞクイッ は、
僕が現代社会の問題を表す言葉を教えてあげるよ (@_@)ゞクイッ
と教えてきます。

僕の持っている他の5冊の辞典は、これらの言葉は、見出し語としては存在しませんでした(正確には、広辞苑には「認定こども園」は「認定」の子見出しとして存在します)。

まとめ

まとめ

明鏡国語辞典 (@_@)ゞクイッ は、

言葉の誤りを正してくれたり、言葉の使い方をアドバイスしてくれたり、社会問題についても教えてくれる、大変すばらしい国語辞典です。

以上です、ケンケン。

 

註釈
  1. 三省堂国語辞典第七版、学研現代新国語辞典改訂第六版、新明解国語辞典第八版、現代国語例解辞典第五版、広辞苑第七版[]
  2. ただ、「現在は「非識字」と呼ぶ」旨の記載のある辞典はあります。また、学研現代新国語辞典改訂第六版では「卑称」と記載されていました。[]

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