こんにちは、キジくんケンケンブログのキジけんです、ケンケン。
今回は、森と林は何が違うのか、という問題について考えてみたいです。
僕としての結論は、ひとつの要素では森と林を分けることはできない、ということです。
例えば、「人が木を植えたのが林で、自然に木が生えているのが森だ」という人がいるかもしれませんが、そういう一つの要素では分けることはできない、ということです。
雰囲気の違い
最も大きな違いは、その持つ雰囲気だと考えます。
森は「これから何が起こるのかわからない」という雰囲気であふれています。林は、わけのわからないことがいきなり起こったりしません。
林というのは、ただ木が集まって生えているだけ1です。
例えば、童謡「森のくまさん」2が「林のくまさん」だとしたら「これから何が起こるんだろう」というワクワク感はかなり薄くなってしまいます。
明るさ
森は、あまり日が差し込まず暗いです。
林は、日が差し込みます。
木の種類
林は、1種類もしくは限られた種類の木が生えています。
森は、さまざまな種類の木が生えています。
人工林か自然林か
人工林を林と呼ぶ傾向があります。
自然林を森と呼ぶ傾向があります。
大きさ
林は、森に比べて広くありません。そして、ここで大切なのは、単純な大きさの違いではなく、林は、どこまで林がつづいているのか範囲が比較的明瞭だということです。他方、森は、どこまでこの森が続いているのかという範囲が不明瞭です。
場所
林は大抵、平野にあります(土地が平らです)。
森は、山地にあります(土地に起伏があります)。
形状
森はその名の通り、しばしば周囲よりも盛り上がっています。
林は、形状に特徴はありません。
神社の森
「鎮守(ちんじゅ)の森」というのは、神社の周りに存在している森のことですが、周囲から盛り上がっているように生えているから「森」というと考えられます。これを鎮守の林とは言いません。人工林であろうと自然林であろうと、「鎮守の森」は「鎮守の森」です。
「鎮守の森」という自然自体が信仰の対象になっている場合であろうとなかろうと、神社の森ということで、崇敬の念を抱いたり、神々しさ(こうごうしさ)を感じたりするものです。そこでは、人は支配者ではありません。
要はどういうことか
以上書いたことを敢えて一言でまとめると、
人が支配するのが林であり、人が支配していないものが森
と考えればいいです。そして、それは、森や林の客観的な状況によるのではなく、人がどうとらえているかという主観的な問題です。
以上です、ケンケン。
註釈