こんにちは、キジくんケンケンブログのキジけんです、ケンケン。
眞子内親王は、上皇上皇后両陛下の初孫です1が、この「初孫」の読みは「はつまご」でしょうか、「ういまご」でしょうか。
結論を言うと、「ういまご」と「はつまご」、両方とも正しいです。
尚、「はつそん」「しょそん」という言い方はありません。僕が、手元の15冊の国語辞典を見て確認しました2。
「はつまご」と「ういまご」、両方が正しいのはいいとして、国語辞典たちはどちらを一般的、つまり普通と判断しているのか、ということをこの記事で書きます。
辞書たちは「こちらの表現が普通です」という記載はしていないので、そこは僕の判断が入ります。
辞書の年月日は、その版の発行年月日(年は西暦)です。複数の刷があるものも、第一刷の年月日に則るものとします。また、引用の際、見やすくするために改行を入れたり、漢数字を算用数字に変えたり、細かい記号や歴史的仮名遣いを省略・置き換えしたり、文字装飾等したりすることもあります。
「ういまご」と「はつまご」、どちらが普通?
手元の辞書たちは、「ういまご」「はつまご」のいずれも普通の読み方と判断してる(甲乙をつけていない)ようです。
但し、この結論は、僕の手元の辞書すべてを総合的に眺めて判断した場合であり、一つ一つの辞書は、微妙な違いがあります。
辞書たちの分類
手元の国語辞典たち15冊を、分類します。
分類の仕方は、「ういまご」「はつまご」のどちらを見出し語として載せているのか、両方載せているなら、どちらを主としている(普通の表現としている)のか、という点です。
「どちらを主としているのか」というのは、空見出しに対して本見出しのほうを「主」(普通)とします。
両方とも本見出しである場合、次の2つの基準で総合的に判断します。
・どちらが解説が詳しいかで判断します。
・「古風な表現」「古い表現」などの記載がある場合はそちらでないほうを「主」(普通)とします3。
この基準で判断できない場合、主従はない(どちらがより普通とも言っていない。)ものとします。
片方しか載せていない国語辞典
僕の手元の国語辞典に、「ういまご」「はつまご」のいずれかのみ載せている国語辞典はありませんでした。
言い換えると、すべて見出し語として、「ういまご」「はつまご」両方ありました。
「ういまご」のほうを普通の表現として載せている国語辞典
これに該当するのは4冊です。
例えば、「はつまご」が空見出しであり、「ういまご」が本見出しである場合、「ういまご」のほうを普通の表現と判断していると思われます。
集英社国語辞典第3版(集英社。2012年12月19日)「はつまご」が空見出し。
新明解国語辞典第八版(三省堂。2020年11月20日)「はつまご」が空見出し。
例解新国語辞典第十版(三省堂。2021年2月10日)「はつまご」が空見出し。
岩波国語辞典第八版(岩波書店。2019年11月22日)「はつまご」が空見出し。
「はつまご」のほうを普通の表現として載せている国語辞典
例えば、「ういまご」が空見出しであり、「はつまご」が本見出しである場合、「はつまご」のほうを普通の表現と判断していると思われます。
これに該当するのは3冊です。
三省堂現代新国語辞典第六版(三省堂。2019年1月10日)「ういまご」が空見出し。
明鏡国語辞典第三版(大修館書店。2021年1月1日)「ういまご」は空見出しではありません。しかし、「ういまご」の語釈として「初孫。」としか書かれていませんので、実質的に「ういまご」は空見出しに近い存在です。
現代国語例解辞典第五版(小学館。2016年11月20日)判断が難しいですが、「ういまご」のほうに「やや古風な言い方」とあるので、「はつまご」のほうを普通の言い方としているものと判断します。
うい-まご【初孫】[名] 初孫。
はつ-まご【初孫】[名] その人にとって初めての孫。ういまご。
(明鏡国語辞典第三版(大修館書店。2021年1月1日))
[うい-まご 初孫] その人にとって初めての孫。はつまご。▼やや古風な言い方。
[はつ-まご 初孫] その人にとって初めての孫。ういまご。▼「ういまご」のほうが伝統的な言い方。
(現代国語例解辞典第五版(小学館。2016年11月20日))
「ういまご」「はつまご」いずれのほうが普通とも言っていない国語辞典
言い換えると、甲乙を付けない辞典です。
該当するのは8冊あります。
旺文社国語辞典第十一版(旺文社。2013年10月13日)
新選国語辞典第九版ワイド版二色刷(小学館。2011年1月31日)
三省堂国語辞典第七版(三省堂。2014年1月10日)
旺文社標準国語辞典第八版(旺文社。2020年12月4日)
学研現代新国語辞典改訂第六版(学研プラス。2017年12月19日)
新解国語辞典第二版(小学館。1999年1月1日)
大辞林第四版(三省堂。2019年9月20日)
広辞苑第七版(岩波書店。2018年1月12日)
うい-まご【初孫】はじめての孫。初孫。
はつ-まご【初孫】〔その人にとって〕4初めての孫。ういまご。
(学研現代新国語辞典改訂第六版(学研プラス。2017年12月19日))
以上です、ケンケン。

- 上皇上皇后両陛下には、3人の子がいらっしゃいます。上皇第1皇男子 徳仁(なるひと)親王殿下(今上天皇)、上皇第2皇男子 文仁(ふみひと)親王殿下(秋篠宮)、上皇第1皇女子 清子(さやこ)内親王殿下(黒田清子)です。今上天皇には、子として、愛子内親王がいらっしゃいます。秋篠宮殿下には、長女眞子内親王・次女佳子内親王・長男悠仁親王がいらっしゃいます。黒田清子さんには、子供がないと言われています。黒田清子さんの結婚は2005年(皇紀2665年)であり、眞子内親王のご誕生は1991年(皇紀2651年)ですので、もしも、黒田清子さんに子供がいたとしても、眞子内親王より年下であるはずです。また、愛子内親王の御誕生は2001年(皇紀2661年)ですので、眞子内親王よりも年下です。尚、念のためですが、この記事はだれが上皇上皇后両陛下の初孫なのかを示すのが目的ではありませんので正確さを保証するものではありません。[↩]
- 尚、漢和辞典や漢字辞典については確認しておりません。[↩]
- 尚、「伝統的な表現」の場合は判断に影響しないものとします。[↩]
- 「はつまご」のほうのみに「〔その人にとって〕」と記載されていますが、これをもってして甲乙つけている(主従がある)と判断するのはさすがに深読みし過ぎだと思います。[↩]