こんにちは、キジくんケンケンブログのキジけんです、ケンケン。
つい最近 僕が買った、小学館の『現代国語例解辞典』(第五版)は、他の辞書と違った、ちょっとおもしろいところがあります。
どんな言葉がどんな言葉と結びつきやすいかというコラムがたくさんあります。
国立国語研究所が構築した『現代日本語書き言葉コーパス』というものを活用しているそうです(第五版序より)。
この辞書の「予想通りではなく予想外の結果に」というコラム(タイトルからしてダジャレっぽい)では、こんなダジャレが書かれています。
予想の後に付いて複合語を構成する名詞を検索すると、予想通り・どおりを上回って予想外が最多という想定外の結果に。ちなみに想定と結びつく名詞は外(想定外)という想定内の結果に。
(『現代国語例解辞典』(第五版) 「予想通りではなく予想外の結果に」。太字は原文通り)
過去に「想定内」(想定の範囲内)という言葉がはやったのですが、想定内のことをわざわざ想定内と言うことが面白いからはやったのだと思います。
つまり、「想定内」と「想定外」では、「想定外」という表現のようが一般にはよく使われるのに、より使われにくい「想定内」を使うから、面白い感じがするのです。
上で引用のコラムでは、想定外とか想定内とか言ってますが、この渾身のダジャレを取り除くと、
「予想」も「想定」も、後ろに付き易いのは「外」ですよ
って言っているだけなんじゃないんですか、現国例1さん。
以上です、ケンケン。
註釈- 現代国語例解辞典を通称で現国例と呼ぶそうです。[↩]
キジけんによるコメントテスト(7月9日)。